8組の海外講師による招待講演と鹿児島・岡山チームによる一般講演

招待講演は「スロベニアでの医療・リーダーシップトレーニング」「ビジネスの為のディスニー戦略」「NLPとEQ能力」「イタリア病院組織でのメンターシップ」「ビジネスでの有効な人間関係創り」「異文化間コミュニケーションとセルフ・リーダーシップ」などを実施。一般講演としてメディックスコムメンバーである鹿児島と岡山のチームによる日本でのNLPの活用もご紹介しました。

招待講演で繰り返し出てきたテーマとしては、NLPの基本の実践することが、いかに違いを生むかということと、EQ、リーダーシップ、アート(音楽、絵画など)などのユニークな応用でで人生を豊かにすることでした。

例えばウルフギャング・ゲップ氏(独)は、相手の優先システム(VAK)を知りそれに合わせてコミュニケーションを図るだけで、企業の大きな問題が改善された例を示し、またダニエル・ギトー博士(マルティニク・仏)は、わずか1日のペーシングのトレーニングで、スロベニアの看護士のコミュニケーション力が統計的にもアップした例を紹介。イングリット・ストラット氏(オランダ)とエヴァマリア・ホンバック氏は、基本のディズニー戦略を更に深め、シンプルに用いることを示し、参加者は基本をひとつずつ実践し取り入れていくことの楽しさとパワーを確認したのでした。

ユニークな応用例としては、キャサリン・ダメロン氏(仏・米)の日常における新しいリーダーシップのありかたや、シンシア・プーン氏(香港・中国)の音楽や自然なトランスを使ったクリエイティビティの開発、ジンヒ・パーク博士(韓国)の自分のEQレベルを知る方法など、参加者に新たなインスピレーションを届けてくれました。

また特別発表として、裏千家の茶道家でもある岡本浩一博士が、茶道についてご紹介くださいました。伝統的な型を踏襲しつつ、そこには相手への深い奉仕の心と、時代に合わせた変化も組み込んでいく。NLPが長きにわたって愛されるための示唆が、茶道にも多く見出されました。

一般講演の岡山・鹿児島チームは、地元の保健師を中心に地域の健康づくりにいかにNLPを活用しているかを報告し、このようなケースは世界でもまだ例が少なく、海外からの講師は身を乗り出して熱心に参加しました。また、岡山では古武道をNLPのソマティックシンタクスとして研究し、古武道のテクニックで相手の抵抗を取り除いて動かすというデモンストレーションで、体格の良い海外からの参加者も次々とたやすく椅子に座らされて、開場は大いに盛り上がりました。今後の発展が大いに期待されます。

 河野代表とキャサリン・ダメロン氏による異文化間グループワーク

「言語を持つことによって、人は分かたれてしまった。」これを乗り越えるグループ全体の楽しいワークが行われました。

河野代表がリードし、相手と出会ってコミュニケーションをする際「ナーク、ナーク」としか言えない、というワーク。「好きな食べ物」「あなたが大切にしていること」など、会場全体が身振り手振りで伝えていきます。そこには言葉の差はなく、最後には一つの大きな輪になって全員で心を合わせ「ナーク!!」。人はコミュニケーションを根源的に望み、必要としている。その素晴らしさを実感しました。

キャサリン・ダメロン(仏・米)は、様々な異なった歩き方をすることで、異文化を体験するというワーク。歩き方が変わればステート(心身の状態)も変わり、認知の仕方も変わってくる。頭でっかちに考えずとも、身体を動かすことで異文化を想像・理解したり認知を変えるという、非常に興味深い経験でした。

 海外講師とのパネルディスカッション

日・米・独・マルティニク・香港・韓国・オランダ・仏・伊の9カ国の講師による、「世界におけるNLPの現在と将来」というテーマで活発なパネルディスカッションが行われました。

海外講師に加え、日本からはメディックスコム河野代表が参加、メディックスコム木蔵が司会を務めました。

まず、フランク博士から「NLPが存続・発展するためには、組織や国境を越えて、標準化し学術的な裏付けの取れたコンテンツを持たなくてはならない。」という提案。

それにむかってフランク博士が主催しているNLP Research and Recognitionが、メディックスコムを始め、多くの組織やアメリカ政府の協力を得ようとしている現状をシェア。

標準化の一つのよりどころとなるのが、”Encyclopedia of Systemic Neuro-Linguistic Programming and New Code NLP”(Robert Dilts, Judy DeLozier)という意見も。

欧米では、一時商業主義に傾き評判を落としたNLPですが、海外講師は日本でのNLPが信望ある人々に健全に広まっている様子に希望を持たれました。

そして、標準化された基本をふまえながら新たな臨床で使える手法も開発していく、という展望について河野代表は、「NLPの世界でも守・破・離のコンセプトを押さえていくことが重要」とコメント。

メディックスコムでも、NLPの基本を忘れることなく、世界でも数少ない医療・教育への応用と実践について発信し続ける決意を新たにしました。

言葉の壁を越えて世界とつながる感動の3日間。

まさにそれは達成され、最終日には海外講師も日本からの参加者も、心のつながりを感じ、さらにNLPを学び楽しんでいこうという思いを胸に皆様笑顔で会場を去って行かれました。